テニスの試合は4時間に及ぶこともある長期戦。体力で勝る外国人選手と渡り合うために、スタミナを温存して「ここぞ」というときに備えているわけです。反対に、自分に勝機があるセットでは、錦織選手は全力を尽くしてもぎ取りにいきます。それが彼の強さの秘密なのです。
一方、ビジネスの世界では、日本人の真面目な気質のせいか、何事にも手を抜けずに全力投球してしまう、いわば「完璧主義タイプ」の人をよく見かけます。しかし、完璧主義は仕事上で弊害のほうが大きいのです。
完璧主義のBさんは仕事にミスがないか心配で、時間が許す限り何度もチェックします。仕事ぶりが丁寧なので、会社からの評価は高いのですが、仕事に必要以上の時間をかけ、残業や休日出勤も多い。次第にストレスがたまり、それが原因で仕事の能率が下がるという悪循環にも悩んでいます。
それでもプレーヤーのうちは、完璧主義でも仕事を何とかこなせるでしょう。しかし、マネージャーになると、そうはいきません。とりわけ、最近では管理職でありながら、実務も担当する「プレーイングマネージャー」が増えています。