不搬送は年々増加傾向で、ここ3年は20~21%程度で推移。他の政令市(25年)をみると、神戸市の17・1%を除くと、15%以下にとどまっており、平均12・7%。大阪市の割合は突出している。
到着すると「もういい」
どうして、119番の通報をしているのに、不搬送になるのだろうか。搬送を拒否したケースの記録をみると、安易な通報例もうかがえる。
飲食店の従業員と思われる通報者は「1時間ほど前に来店した客が、注文をせずに寝込んでしまった。起こそうと呼びかけたが起きない」と救急要請。また、別の店舗の従業員が「仕事中にゴキブリをみて驚き、不安になった」と救急車を呼んだ例もあった。
ある救急担当者は「『母親がベッドから落ちた』と要請があり、救急隊がかけつけてベッドに助けあげたら、『もういいわ』と言われ、帰ったこともある」と苦笑いする。