事実、松永さんの教え子の中に、お小遣いで毎日、中古本を1冊買って読み、年間300冊近くを読破した生徒がおり、苦手だった国語の成績がメキメキ上がり、得意科目にしてしまったという。
では、東大生たちは小学生のときにどんな本を読んできたのか。小学生時代に読んで面白かった本を5冊挙げてもらい、男女別に上位のものを集計したのが表だ。男子は上位から人気の児童書「かいけつゾロリ」シリーズ、「ハリー・ポッター」シリーズ、長編ファンタジー小説「ダレン・シャン」シリーズ。女子は1位「ハリー・ポッター」シリーズに続き、2位は同数で「黒魔女さん」シリーズ、「星新一」の本とSF小説が挙がった。
お馴染みの本が多い印象だが、プロはどう見るか。元高校の国語科教諭で東大でも6年間教えてきた「日本ブッククラブ協会」理事長の有元秀文さんは、次のように印象を話す。