「東大で教えていたとき、学生の読書レベルの高さに驚きました。司書教諭の講座ということもあるのでしょうが、好きな本を1冊挙げてもらうと理系の子も文系の子もサリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』やドストエフスキーの『地下室の手記』といった非常にいい本を挙げてきます。大学入学までの読書体験が豊かと感じました」
有元さんの考えるいい本とは、自分の内面と自分の外の世界、つまり社会について深く考えることができる本。読んで楽しい本は読書が好きになるためのものとしては最適だが、読書習慣がついたらちょっと難しい本を読むことで、豊かな読書体験ができるとアドバイスする。
有元さんが注目したのは星新一さんの本をはじめ長い間読み継がれてきた古典や名作といわれる本だ。