賢さの鍵握る“読書体験” 東大生が小学生時代に読んだ本って何だろう? (3/5ページ)

 「『かいけつゾロリ』や『ハリー・ポッター』などは、読みやすくてストーリーが楽しい本。読書の面白さに目覚めたきっかけとして印象に残っているのでしょう」

 個人指導塾「V‐net」を主宰する松永暢史さんも、今回の本のラインアップについては同じようにストーリーが楽しい本が並んでいるという印象を持ったようだ。

 「定番の児童書ですね。東大生も普通の子と同じような本が好きだったことがわかります。『シャーロック・ホームズ』は、僕も子供の頃にむさぼり読んだ記憶があります。『かいけつゾロリ』は、文章の語感もいい。私は国語の学習に音読を取り入れていますが、その教材にも適しています」

 有元さんはアンケート結果を見て、東大生は小学校高学年から中高生のころに読んだ本のレベルが高いのではと推測する。

「東大で教えていたとき、学生の読書レベルの高さに驚きました」