
ウイリアムス=サウスリムを往復乗車したグランドキャニオン鉄道【拡大】
■第3位 ヒジャーズ・ヨルダン鉄道(アンマン駅)
世界中、親日国であろうとなかろうと“鉄道マン”に限定するとどこでも日本好きが多い気がする。ここで出合ったのは1959年に日本車輌製造が製造したSL機関車と日本の鉄道好きな職員たち。アンマン=ダマスカス(シリア)の国際列車の復活を夢見て車両の手入れを行っていた彼らはいま、何を思っているのだろう。駅舎に併設した「ヨルダン・ヒジャーズ鉄道博物館」も見逃せない。
■第2位 グランドキャニオン鉄道
世界遺産の絶景「グランドキャニオン国立公園」へアプローチする観光列車。観光の拠点となる街「ウイリアムス」と、ビュースポットが点在するグランドキャニオンの南側「サウスリム」を結ぶ。夏場はディーゼル機関車、冬場は蒸気機関車が客車を牽引。2時間15分の乗車中、本場のカウボーイがあれこれ楽しませてくれる。アメリカはこういったエンタメがほんとうにうまいと思う。
■第1位 肥薩おれんじ鉄道おれんじ食堂(日本・熊本&鹿児島)
九州西海岸を眺めながら地元食材を使った料理とお酒(特に焼酎!)を楽しめる日本初のレストラン列車。車中でローカルフードを味わえるほか薩摩高城、阿久根、出水、水俣、佐敷の5つの駅では地元の人たちがホームで「駅マルシェ」を開催していた。飲み食いも楽しいが、強く記憶に刻まれたのは九州人らしいおおらかで温かいおもてなし。震災を乗り越えて現在は元気に通常運行している。
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら