
坂道や階段が続く参道を登る筆者【拡大】
青い海に面した緑の斜面に連なる赤い鳥居。米CNNの「日本の最も美しい場所31選」に入った山口県長門市の元乃隅稲成神社の人気が沸騰している。訪れた人がSNSに投稿した画像が「インスタ映えする」と評判を呼んでいるのだ。
一昨年3月にCNNが厳島神社や鳥取砂丘などとともに紹介すると、年間観光客が前年の3万5千人から5万人に増え、昨年は一気に53万人。今年はさらに倍増ペースだ。インスタ映えがヒットのカギという今の時代ならではの現象ともいえる。 それでも、実際に足を運ぶとその魅力のとりこになること請け合いだ。海側から始まる「ひふみの鳥居」は宮司の手作り。123基の赤い鳥居をくぐって参道を登ると、眼下に日本海が広がり、心が洗われる。
数多くある稲荷神社でも大願成就にあやかって「稲成」と表記するのは2カ所だけ。加えて、「日本一賽銭(さいせん)が入れにくい神社」としても有名だ。高さ約5mの鳥居の上に置かれた賽銭箱めがけて何度もお金を投げ、見事に入ると喜びもひとしお。達成感は半端ではなく、願いが瞬時にかないそうな気になる。
美しい自然の中の美しい神社、参拝後の晴れやかな心に、一時のブームでは終わらない予感がした。
【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。
<プロフィル>
しみず・のぶよ 山口県出身。FMきらら、山口朝日放送などで活動し、現在は広島県でフリーアナウンサーとして活動中。
◇
局アナnetは日本最大級の局アナ経験者ネットワーク。運営するLocal Topics Japan(http://lt-j.com/)では全国の地方の観光情報を日本語、英語と動画で紹介しています。コラム関連動画もごらんになれます。