
丸の内タニタ食堂では昼時には長蛇の列ができる。夜のメニューも紹介=昨年12月、東京都千代田区(藤沢志穂子撮影)【拡大】
女性中心だったオフィス街での客層を、男性にも広げるのが狙い。「ガッツリした食事をしたい方でも健康面は気になるという『健康ライト層』に訴求したい。オフィス街では男性のビジネスパーソンにもお越しいただきたい」(冨増さん)という。
メニューのリニューアルから1カ月余り、男性客が少しずつ増えてきたが、近くの帝国劇場の舞台終演後、夕食を食べに来る女性客が多いという。「お酒はあまり出ません。単品のつまみを置いていないからでは」と冨増さん。
丸の内タニタ食堂の夜の洋食メニューをあきたタニタ食堂でも出していたら、もしかしたらうまくいっていたかもしれない。おいしい物を食べたくても、健康が気になるのは、程度の差こそあれ万人共通ではないか。タニタでは丸の内の様子を見ながら、他の地域でも展開も検討する方針だ。
(秋田支局長 藤澤志穂子)
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【タニタ食堂】タニタが平成11年、社員の健康の維持・増進を目的に本社社員食堂をオープン。出版された「体脂肪計タニタの社員食堂」シリーズが爆発的なヒットになり、平成25年に映画化。さらに、レシピを忠実に再現したメニューを提供する「丸の内タニタ食堂」が一般向けにオープンした。
1定食に付き、約200グラム前後の野菜を使用。咀嚼する回数が増えるように野菜を大きめにカットし、火を通しすぎない調理で、噛みごたえのある硬さになっている。脳が満腹と感じる時間の目安である20分間、よく噛んで食べることを推奨している。塩分量は1食約3グラム、ご飯の量は「100グラム(約160キロカロリー)」が理想という。