ジョブズ氏の「5分間」はだから凄い 心をつかむ“絶品スピーチ”の条件 (3/6ページ)

 経営者に向けたテーマなら、

 ・未来に不安を感じて立ち止まるのでなく、未来を自ら創造する価値について

 ・若者たちが入社したいと集まってくる企業の条件

 ・人は理でなく、情で動く

 ・生き方を変えた先人のひと言

 ・明日の後継者になる人たちに、これだけは伝えたいこと

 ・好調な時期に近づいてくる人、不遇な時期に支えてくれる人

 などのテーマがある。

 子供を持つ親や女性なら、

 ・一生忘れることができない、愛を注がれた思い出

 ・世界を変える人を、育てる人

 ・消費の9割を担う女性客の心をつかむ

 ・男性は問題解決脳で暮らし、女性は共感脳で生きる

 ・女性がかける励ましの言葉が、男性を飛躍させる

 などがあるだろう。

 スピーチのネタに困ったら、自分自身が聞いてみたい話や感動したテーマにすればよい。導入部が決まり、大テーマが決まったら、あとは実際にどう話すかだ。

 魅力的なスピーチは3部構成になっている

 3、落語にならって、スピーチを3部構成にする

 落語ではいきなり本題に入らず、まず世間話や本題と関連する小咄(こばなし)をする。これを「マクラ」と呼ぶ。そして「本題」に入り、本題の最後に「落ち(サゲ)」が来る。落語を参考にして、スピーチも3部構成で組み立てると、魅力的になる。

スピーチの達人とされる小泉進次郎氏