絶対に会社を潰す「ダメ社長」3つの傾向 会社は、社長ひとりで「99%決まる」 (1/5ページ)

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 ダメになる会社と業績を上げ続ける会社は、どこが違うのでしょうか。中小企業の経営コンサルティングなどを手がけ、16年連続で増収を続けている武蔵野の小山昇社長は、「会社は社長ひとりで99%決まる」と断言します。そのうえで「残念な社長を見分けるポイントは3つある」といいます。そのポイントとは--。

 ※本稿は、小山昇『絶対会社を潰さない社長の口ぐせ』(KADOKAWA)の第1章「絶対会社を潰さない社長になるための10の口ぐせ」の一部を再編集したものです。

 ポイント1:社長しか責任を取ることができないことを自覚していない

 わが社は、「クレームを発生させた責任は、すべて社長にある」と定義しています。

 クレームを引き起こした人を採用したのも、クレームを発生させかねない未熟な社員に担当させたのも、クレームが起きる商品を扱ったのも、そして電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのもすべて社長である小山昇の責任。これが武蔵野のルールです。

 クレームが起きても、私は社員の責任を一切追及しない。給与の減額もしないし、降格人事もしません。

 社員の責任を追及しないのは、社長しか責任を取ることができないからです。「責任を取る」とは、「経済的に損をする」ことです。

 クルマで接触事故を起こしたとします。原因はあなたの前方不注意で、相手のクルマのボディーがへこみました。このとき、あなたはどのように責任を取りますか?

 「私の運転ミスでした。今後は気をつけます」と謝っただけでは、事態は収拾しません。正しい責任の取り方は、「修理費を負担する」ことです。経済的な損を取らない人は、責任を逃れただけなのです。

会社は、社長ひとりで「99%決まる」