ヘルスケア

首の老化は20代から始まっている!? 長時間パソコンで激増“首ヘルニア”対処法 (3/5ページ)

 軟骨は1度すり減ると再生しない。「骨や筋肉は鍛えることができるし、再生もするが、椎間板などの軟骨だとそうはいかない」。

 首のヘルニアの症状は、突然出る。「半数ほどは朝起きたときに突然出ます。ほかは、くしゃみ、スポーツなど、きっかけはさまざまです。痛みやしびれは、首ではなく、首を通る神経がつながっている頭の後ろ、肩甲骨、肩や背中、腕などに、左右偏って出ることが多い。首だけが痛い人は、寝違いや捻挫、筋肉痛などで済む可能性が高い」。

 すぐに気付いて整形外科に行けばよいが、首のヘルニアだと気付かず、不用意にマッサージや整体、カイロプラクティックなどで施術を受けると、患部に刺激を与えることになり、余計に症状が悪化する可能性もあるという。

 治療には、首を牽引するなどのリハビリや薬の投与などがある。手術は、下肢のしびれや麻痺を伴うなど重度の場合に限られる。そこでも一番重要なのは姿勢だと三井氏は言う。「首のヘルニアは、パソコンを長時間使う生活で起きる生活習慣病なので、日々の習慣を変える必要があります」。首だけを動かさず、振り向くときは体全体で振り向く。床のものを拾うときにもゆっくりと、体全体でしゃがむ。首を意識的に動かすのはよいが、無自覚な首の動かし方には危険が潜んでいる。

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