「N高」作った角川ドワンゴ学園がN中等部を設立  創造性や自主性伸ばせるカリキュラム提供 (3/4ページ)

 違和感を持つ生徒のために

 N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではなく、生徒は既存の中学に在籍しながら、スクールに通って学ぶことになる。角川ドワンゴ学園によれば、中学生の中には学校が合わないといった違和感を持っている生徒が20万人近くいるとのこと。生徒は中学に所属しつつ通学はしないまま、家で学習を続けるか、フリースクールのような場で学びつつ中学卒業までの時間を過ごすしかない。角川ドワンゴ学園では、こうした生徒のためにN高のような“ネットの中学校”を作りたかったが、現行の制度では通信制の中学校は認められていないため、通学制での開校となった。

既存の学校に合わない児童・生徒数(角川ドワンゴ学園が文科省の調査を参考に算出)

既存の学校に合わない児童・生徒数(角川ドワンゴ学園が文科省の調査を参考に算出)

 N中等部の特徴は5つ。創造力が身につく実践型授業、自主的に考え行動するコーチング、自分のペースで先取り学習もできる個別学習、創造力を育む多様な学び、ITを活用した学び。このうち創造力が身につく実践型授業では、ライフスキル学習やプロジェクト学習を行って、自分で道筋や解決方法を考えられるようにする。主体的に考え行動するためのコーチングでは、「ジブンを知る」「夢や目標の発見」「実現に向けた行動」のステップで生徒たちを導く。

9月13日にサイト開設、説明・相談会も随時実施