舗装道路の点検は、主に目視による点検とレーザー機器などを搭載した「路面性状測定車」による点検という2つの手法があるが、福田道路によると、目視による点検は1キロ当たり5万円、測定車による点検では同3万円程度の費用がかかるという。しかし、福田道路とNECが共同開発したこの技術は1キロ当たり9000円と測定車で実施した点検の3分の1程度の費用で、大幅に点検コストを削減できる。
2017年末からこのサービスをスタートして、全国から100件以上の問い合わせを受けているという。すでに県内2カ所の道路点検を受注するなど実績を積み重ねている。福田道路の対馬英夫事業本部技術部長は「発注者からは『通行止めの規制をする必要がないところはいい』といった評価を受けている」としている。
海野正美取締役常務執行役員は「費用面で非常に安く設定することで、自治体が道路の修繕に本格的に取り組む呼び水になってほしい」と期待をかけている。
国が舗装道路の点検を強化 自治体は…
福田道路が、このシステムを開発した背景には、国による道路の老朽化対策の本格化がある。