同選果場では、シーズンの9~12月上旬にかけ、約1万6千トンの柿を出荷している。当然、農家だけでは人手が足りず、期間中は150人前後のアルバイトを雇用し、選別・箱詰め作業を行っている。
だが、ここ数年は思うように人が集まらず、大阪の人材派遣会社に依頼するほか、やむなく年齢制限を撤廃して高齢者を積極的に雇い、急場をしのいでいるのが実情だ。
若者が長期の雇用など安定を求める傾向にあるためで、柿の出荷シーズンには和歌山県と人材の奪い合いとなり、あちらの時給が上がったと聞けば、こちらもアップ。そうこうするうちに、時給960円という好待遇になった。それでも、アルバイトのほとんどは60歳以上だ。岡副委員長は「若者が求める通年雇用をしようにも、シーズン以外は仕事がないのでどうしようもない」と話す。
JA西吉野選果場でアルバイトの声を聞いた。この道40年という女性(79)は「毎年、選果場が終わったら、別のアルバイトをしている。昔からそうだった」。一方、この日が初出勤という男性(25)は「時給が高いし、すぐに働けるのでここに決めたが、年に3カ月だけでは厳しい。正社員になりたいのが本音」と語った。