社長になる人は何が違うのか? 今回の社長を目指す法則・方程式…「カラーバス効果」 (2/4ページ)

社長になる人は何が違うのか?(Getty Images)
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 あるいは社長や担当役員に事業戦略の相談をした際に、自分が考えていた前提や枠組みを取り払っての「市場がそうならば、こっちから攻めてみた方がよくないか?」などの示唆に、目から鱗が落ちた経験などあるのではないかと思います。

 もちろん課長や部長のあなたが部下に対して行ったアドバイスが、部下にしてみれば鋭い点をついていて、尊敬の眼差しを得たというようなご経験もあるでしょう(SankeiBiz読者の皆さんであれば必ずおありと信じます!)。

 いずれにしても、これらのこと…下の階層が見落としていたポイントを上の立場の人間が発見・指摘する…はなぜ、業種・業界や企業規模を越えて、そこここでよく起こるのでしょう?

◆ものの見方には「視点」「視野」「視座」がある

 こうしたことは一般的には、「だから上役は、なんだかんだ言ってもやっぱりエライんだよなぁ」というような“感覚”で捉えられていることが多いように見えます。経験の成せる技、年の功を感じさせる一方で、世の中には、部長なのに部長らしい判断ができない人、役員なのに役員としてのものの見方・考え方ができない(と部下たちから見える)人、も残念ながらいらっしゃいます(その出現率はあいにくと決して低いとは言い難いようです)。

 それは、なぜでしょう?

 ものの見方には、「視点」「視野」「視座」の3つがあります。

 「視点」とは、「どのようなところを見ているか」。目の行くポイントですね。

 「視野」とは、「どのくらいの範囲で見ているか」。スコープの広さ・狭さを指しています。

 そして「視座」とは、「どのくらいの目線(の高さ)で見ているか」。イメージとしては地上からどんどん上空、成層圏(離脱し宇宙空間まで?)へと上がっていく際に見える地上の風景、という感じでしょうか。

 課長、部長、役員、社長がそれぞれ「人として、何が異なるのか」は、この「視点」「視野」「視座」が異なるのです。

今回の社長を目指す法則・方程式

「カラーバス効果」

意識していない「ロックイン」