一見、無関係そうな2次元バーコード決済なのですが、家計簿アプリでビジネス展開を考えている運営会社サイドにとっては非常に重要になります。なぜなら、2次元バーコード決済はクレジットカード、デビットカードなどと紐づけられていて、「どこで、何に、いくら使ったか?」の使途明細のほとんどが記録されていくからです。2次元バーコードの表側は、ただの白黒の模様ですが、裏側ではアプリケーションが働いています。
Suicaをはじめとした非接触式IC決済だと、「ユーザーコード」というものが取れないのですが、一方、QRコードのような2次元バーコード決済だと、アプリケーションですからユーザーコードが取れてしまう。つまり、次のビジネスにつながるユーザーのお金に関するデータが2次元バーコード決済で集められてしまうわけです。QRコードの決済にとてつもない投資が行われるのは、こういう利点があるからなんですね。
どこの企業もユーザーに関するデータが欲しい。そのデータが手に入れば、その人が次にどんな場所でどんな嗜好でどんな消費をするか、が読めますから、次の打ち手を考えてビジネスができるわけです。特定の消費者をターゲットにして、特定のリコメンデーションを広告としてポップアップするようなこともできる。データこそが新時代の石油資源だと言われるのも納得です。
これをもう既にやっているのは、決済アプリの「WeChat Pay」や「Alipay」、それから「LINE」です。QRでよく使うお店に近づくと、スマホでミニアプリが立ち上がり、「近くにこんなお店があって、今!キャンペーン実施中ですよ!」というリコメンデーションが出てきたりします。LINE Payだと、キリンの自動販売機やお店に近づいたりすると出てきますね。
生活圏の人々を引き込めるLINEの強さ
家計簿アプリが生活圏で活用されるアプリということを考えると、後発ながら、その強みを発揮しているのが、LINE家計簿です。ユーザーをどう増やすかという意味では、そもそもLINE PayとLINE家計簿はとても相性がいいはずです。例えば、「LINE Payで生活に関わる全ての買い物をしたら、明細がより正確に簡単に整理されますよ」などと言われれば、楽だし何より便利です。LINEからすると、ユーザーの経済状況の全容がつかめるので、ビジネスが有利に進められます。もちろん、僕の会社FOLIOが提携して基盤提供しているLINEスマート投資のデータなどもヒモづけられます。