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税金のかからないiDeCoの受け取り方 退職金とあわせて考えるのがカギ (1/4ページ)

平野泰嗣
平野泰嗣

 iDeCoをどのようにもらうと得するのか―。「退職金をもらうなら一時金と年金のどっち?」では、退職金の受け取り方について、(1)一時金、(2)年金、(分割)(3)一時金と年金の併用―の3パターンを考え、同じ受け取り方であっても、個々の条件によって手取り額が大きく変わることがわかりました。(ファイナンシャルプランナー・平野泰嗣)

 しかし最近はこの3パターンに当てはまり切らない場合があります。会社の制度とは別にiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に加入する人も増えてきたからです。そこで今回は、会社の退職金と併せて、iDeCoをどのように受け取ると税制上、有利になるかを考えていきます。

 国民年金や厚生年金などの「公的年金」に対し、企業年金やiDeCoは「私的年金」です。人生100年時代、iDeCoは老後の生活資金を自助努力で準備するための「じぶん年金」ともいえます。さらにiDeCoのような「確定拠出年金」は決まった掛金を定期的に積み立て、受け取る年金額は運用成果で変動する年金制度です。(これに対し「確定給付年金」は文字通り給付される金額が最初から確定しているのが特徴です。)加入者が毎月一定の金額を積み立て(掛金を「拠出する」という)、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に一時金または年金で受け取ります。

 さらに、iDeCoは、積み立て時、運用時、受け取り時の3つの税優遇があります。

〈iDeCo 3つの税優遇〉

▼積み立て時:拠出額が全額、所得控除(小規模企業共済等掛金控除)に該当し、所得税・住民税が軽減される

▼運用時:iDeCoの運用で得た利益は非課税。全額、再投資され、運用効率が高い

▼受取り時:年金でも一時金でも控除の対象となる。年金の場合は公的年金等控除が適用、一時金の場合は、退職所得控除が適用

 では、このiDeCoの特徴をふまえて、具体的なケースを見ていきましょう。

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