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座席を天井に上げて扉を増やす…“変幻自在”の通勤電車が生まれた理由 (2/2ページ)

SankeiBiz編集部
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扉の多さがアダに?

 「ラッシュ輸送に5扉車活躍―乗降時分の短縮―」。京阪電鉄の社内報1971年3月号には、こんな見出しとともに「アイデアいっぱいの新鋭車」「京橋駅でも乗り降りがとてもスムーズ」と5000系導入の効果を伝えている。ラッシュ時の混雑緩和に貢献した多扉車だが、京阪よりだいぶ遅れて導入された関東では、実は比較的短命に終わった。ホームドアを導入する際、扉の数が多い車両への対応が難しかったためだ。

 一方で、半世紀以上も活躍を続けてきた京阪だが、事情は関東と同じだった。「多扉がホームドア設置の障害になった」(同社)ことから5000系の引退が決まった。京阪の最古参は1964年に登場した2200系で、1970年にデビューした5000系は、いわば6年“先輩”に当たる車両よりも先に退く形となった。

 座席を上げた状態の5扉での運用は今年1月29日に終了。現在は3扉の状態で最後の力走を見せている。11日に大盛況だった引退記念イベントは、今月24日や5月16日、29日にも予定されているという。

 座席を上下させることで扉の数を変えるというユニークな発想で登場した京阪5000系。中西さんは「他に類を見ない、京阪の一翼を担った良い車両でした」と評した。

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