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【軍事情勢】ソ連の「手先」になった36人 (4/5ページ)

2013.7.21 00:44

 間諜(ちょう)に仕立てるに当たり最も多いのが、シベリアに抑留し零下40度の中、過酷な使役を強いた日本の軍人に、帰国をエサに勧誘するやり方。誓約書と、支度金支給と引き換(か)えに領収証を書かされた。著名な建築家・森幹雄(84)の場合「一旦、引き揚げ部隊に入れたが『シラミを消毒したか』と戻された。それは口実で『日本のスパイだったことはわかっている。お前は帰れない』と脅された」。森は陸軍の露語要員だった。

 斯(か)くして、キャノン機関やGHQの防諜組織CICとソ連諜報組織は、間諜か否かの識別や任務掌握など、熾(し)烈な諜報戦を繰り広げた。

 慎重を極めた接触

 ソ連側の接触は慎重を極めた。一流大学理工学部出身で日本電信電話公社(NTTの前身)に勤めていた元陸軍技術少尉・前島和夫(76)は、固定通信のプロであった軍歴が災いした。

 昭和23年7月の復員後、ソ連の指令通りに東京・築地の本願寺の門柱に白チョークで「帰」と書いた。翌日、「帰」が丸で囲まれておりソ連側が帰国を確認したと知る。しかし、日が経つにつれ、誓約を破っても危険はなかろうと自らに言い聞かせ、1回目の連絡をしなかったところで、CICやキャノン機関に察知され、数回にわたり尋(じん)問された。尋問では「いきなり露製拳銃を置いて『覚えないか』と。ソ連との関わりを言えという脅迫だった。『ソ連の指令通りに動け』と指示され、綿密な打ち合わせをした」。二重スパイである。

最近、GHQから連絡はありましたか

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