サイトマップ RSS

【軍事情勢】ソ連に転んだ「手先」たちの報酬と末路 (2/6ページ)

2013.7.28 00:10

 29年2月3日夜、節分の豆まきを終えた外務省職員・室井正三(故人)は窓を閉める際、電柱の陰から口笛を吹く人影を見た。妻(65)に「タバコを買う」と言って出た。後ろから肩をたたかれ振り向くと、中国系の男が「自殺しろ」と、低い露語でつぶやき走り去った。ラストボロフの運転手だった。2日前、代表部は「ラストボロフは、在日米諜報機関に拉致された(実は亡命)」と発表。とっさに、口封じのため「消される」と感じた。妻は回想する。

 「翌日の夜10時、真っ青な顔の主人に打ち明けられ愕然とした。バッグに下着や通帳を詰め、アパートの住人に悟られぬよう素足で階段を下り、上野駅近くの旅館に隠れた。4回目の結婚記念日だったが一晩中、逃げるか自首するかを話し合った。結局、翌日に自首した」

 20年近く経った昭和48年、室井はモスクワ行き機内で謎の死を遂げる。当時、自民党親ソ派の大物代議士らの推しで、ソ連の石油開発を手掛ける会社の常務になっていた。乗り合わせた新婚旅行中の医師(55)=取材時は大学教授=が駆けつけると「脈がなく、呼吸が止まり、瞳孔が開いていた」。

東京都監察医務院の判定ではクモ膜下出血や脳室内出血の症状

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ