《文書をマイクロフィルムに撮影し切手の裏に貼って郵送》
任務が増え、閉鎖後の活動資金として4000ドル=当時のレートで160万円。ラジオや接写装置の購入、仕事場確保に向けた自宅増築で20万円。総計238万円を受けた。逮捕半年後に離婚した元妻(87)によると取材当時、羽毛田は既に脳溢血で11年以上も入院していた。
報酬でアパート購入
ところで、36人の報酬は1回の接触で2000円~10万円と開きがある。
元陸軍主計少将・並木六朗は、米諜報機関に近い右翼活動家・児玉誉士夫元被告や吉田茂首相の軍事顧問・辰巳栄一元陸軍中将の身辺情報はじめ、《細菌戦に関する石井四郎(陸軍軍医中将)構想》《元日本軍人が朝鮮戦線(戦争)で活躍していることの真偽》の調査を求められ、3年半で113万円を得た。要求型だったようだ。