【アメリカを読む】
「わが社の脅威になるのかどうか。徹底的に調べ上げろ」
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)社内で先日、ダン・アカーソン最高経営責任者(64)が“緊急指令”を発した。米電気自動車(EV)ベンチャーのテスラ・モーターズを分析する特別チームを作り、既存の自動車メーカーのビジネスモデルを切り崩す可能性があるのか研究させようというのだ。
設立からわずか10年の新興企業が、米自動車産業を長年リードしてきた「王者」GMの心胆寒からしめつつあることを象徴する出来事といっていい。
10年で悲願の黒字化
テスラが文字通り“快走”している。品質問題などトラブル続きの時代もあったが、提携するトヨタ自動車の支援もあって創業10年の今年、悲願の黒字化を果たし、政府融資も完済。株価もうなぎ上りで、大手の一角に食い込もうという勢いだ。
「長く苦しい期間、チャンスを与えてくれた消費者と投資家には、ただ感謝の言葉しかない。そのおかげで今のテスラがある」