海上自衛隊の護衛艦「いずも」の進水式、命名式が横浜市磯子区で行われた=8月6日午後、ジャパンマリンユナイテッド磯子工場(桐原正道撮影)【拡大】
フォーブスのサイトに13日に掲載された論考は、この2隻を「中国の両側の国々が進水させた空母」と表現。中国が就役させた遼寧(排水量5万5000トン)とともに諸元などを比較し、「この軍拡競争はどこに向かうのか」と問いかけた。論考は最終的には、9万トン超の米空母がいずれの空母も圧倒すると結ぶのだが、従来のインドと中国の海軍力競争に、日本を加えた視点が珍しい。
自画自賛のインド
インドでは、全国紙インディアン・エクスプレス(電子版)が13日の記事で、「この規模の軍艦を建造し運用する能力を持つ、米英仏露4カ国の選ばれたクラブにインドは加わることになる」とビクラントの進水を自賛した。タイムズ・オブ・インディア紙(電子版)も、「ビクラントが中国で怒りを呼ぶ」と題する12日の記事で、年内にロシアから引き渡される予定の空母「アドミラル・ゴルシコフ」と合わせ、「インド海軍は中国をリードするだろう」とする中国人研究者の見方を紹介。インドの空母建造が中国を念頭に置いていることを改めて示した。