「政府が前面に出て完全に解決する。(五輪開催の)20年には全く問題がないことをよく説明する」。安倍首相は4日、20カ国・地域(G20)首脳会合が開かれるロシア・サンクトペテルブルクに出発前、汚染水問題について“安全宣言”を表明したが、国際社会の目はなお厳しい。
ゆえに7日のIOC総会で「TOKYO」コールを聞けるのか、情勢は混沌(こんとん)としている。筆者は「東京五輪」を待ち望む1人だが、「汚染水より五輪ありき」がにじむ安倍政権の姿勢とは相いれない。
「(東京に)五輪が決まって喜べるのか?世界中に胸を張って言えるのか?自分なら恥ずかしくて言えない。『残念だが汚染水対策に全力を注ぐので辞退する』と言ってくれた方が国民として誇りが高い」。ある若者はネットにそう書いたが、決して的外れではないだろう。
決戦の舞台、ブエノスアイレスにおっとり刀で駆けつけた首相の「決意」はどこまでIOC委員の胸に響くのか…。(高木桂一/SANKEI EXPRESS)