人間観察に関心をもつ大学院2年の小林晴行(はるゆき)さんは、「中国で働く日本人はみな、語学を含む人とのコミュニケーション能力を苦労して高めている。精神的にも肉体的にもタフだ。そして仕事の話になると目の色が変わるほどに信念がある。以前はなんとなく将来、海外で働きたいと思う程度だったが、実際に上海に来てみて、それが確信に変わった」と笑顔をみせた。
ダイナミックに動く中国の最前線は若い感性を強く刺激したようだ。中大の若林茂則(しげのり)副学長は、「このプログラムは大学と学生が国際的な人間関係の構築でスタート地点に立つことに意味がある」と強調した。今後も継続し、米ニューヨークなどにも視察先を広げる方針だ。(上海 河崎真澄、写真も/SANKEI EXPRESS)