カギとなったのは、コーヒー抽出後の工程で導入した吸着濾過(ろか)装置。分子サイズが小さめな酸化成分をうまく吸着し、サイズが大きめなコーヒークロロゲン酸を次の工程に通過させることができる。「花王が日用品などで培った吸着技術も活用した」といい、飲料メーカーに対するハンディを同社ならではの強みで克服した。
完成したヘルシアコーヒーを軽度肥満(平均BMI27.7)の健常な男女109人に1日1本、12週続けて飲んでもらったところ、腹部脂肪面積(内臓脂肪と皮下脂肪の合計面積)が9.3平方センチ低減する効果が認められた。
特保清涼飲料のなかには「食事と一緒に」などと特定の飲用シーンを勧めるものも多いが、ヘルシアコーヒーは「1日の始まり、仕事の合間、食後など、いつ飲んでも効果が変わらない」のも特長だ。
識者から高い評価
効果に対しては、識者からの期待も高い。東京薬科大学の岡希太郎名誉教授(薬学博士)は「肥満やメタボリックシンドロームは、食事量を減らすより代謝を促進する方が体に優しいように感じられ、コーヒークロロゲン酸飲料の強みはこの作用を持っていること」と評価。また、「(本来)成分とは関係ない食品に添加するものが多く見られるが、そこに疑問を感じる。コーヒークロロゲン酸飲料はコーヒーに含まれているクロロゲン酸を最大限に生かしているのが魅力」としている。