収入は激減。パートを掛け持ちするが生活費に足りない。娘は部費が払えず部活を辞める。息子の底の抜けたスニーカーも買い替えてやれない。夫は退院したが働けず、家で看病を始める。そして自分も過労で倒れてしまう。家賃も光熱費も払えない。
「死」を意識し、知人にも励まされて生活保護を受けることを決める。だが周囲からは「税金で好き放題しやがって!」と心ない言葉を浴びる。主人公は心の中で叫ぶ。「生きていたいって思うことが、そんなに悪いことなの?」
出版元の秋田書店(東京)には読者からの声が続々と寄せられている。
「うちも貯金がない。誰かが病気やけがで入院したら生活できない。不安でたまらない」(50代主婦)、「申請までの大変さ、申請後の大変さ、心の痛み、子供の思いが伝わった」(40代パート女性)、「小さいころ生活保護に支えられていた。身に染みた。とても痛かった」(40代パート女性)-。