「20年前、オーロラのカーテンを撮影できた人はほんの少し。1分以上の露光が必要だったので、星が点に写らなかったのです」と話す。
撮影機材も自分で開発、パノラマ写真にも取り組んだ。全天にわたって広がるオーロラを表現するのに、パノラマ写真はまさにうってつけだ。
そのオーロラのパノラマ写真は、エプソンが主催する「国際パノラマ写真コンテスト」で2011年から3年連続で銀賞と銅賞を受賞。田中さん自作の機材はNHKの自然番組などでも使用されるほどだ。地元にデジタル機材のみを使った写真館も開業した。
高感度撮影に強い富士フイルムのミラーレス一眼レフカメラX-E1と、魚眼レンズを4台組み合わせ、数千枚の写真を撮影して構成する微速度撮影と呼ばれる方法で作ったパノラマ動画。北から南に流れてオーロラが再び方向を変える際、爆発的に数秒間明るくなるブレイクアップという現象の動画撮影にも成功した。
そんな田中さんにはもう一つの顔がある。地元の狭山市内で美味しい蕎麦とうどんを出す有名な蕎麦店のオーナー兼料理人なのだ。