ティモシェンコ氏は、2004年に親EU派が親ロシア派政権を破った「オレンジ革命」の立役者。05年に首相の座に就き、改革を進めたが、10年の大統領選で親ロシア派のヤヌコビッチ氏に敗北。11年8月に首相時代のロシアとの天然ガス輸入契約をめぐる職権乱用罪で逮捕され、10月に禁錮7年の実刑判決を受け投獄された。
現政権が“政敵”の釈放に踏み切るのは、EUが圧力をかけたからだ。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)やロイター通信などの報道によると、EU側は、ウクライナとの自由貿易協定(FTA)を柱とする「連合協定」締結について、前首相の釈放をその条件とし、ドイツでの療養を提案した。
露、報復に出る懸念
EUとウクライナは11月28、29日にリトアニアの首都ビリニュスで開かれる東方パートナーシップ首脳会議での協定署名を目指している。協定は当初、11年12月に締結されるはずだったが、その直前に前首相が逮捕・投獄され、「政治弾圧」と反発したEU側が締結を延期したという経緯がある。