将来のEU加盟への重要なステップとなる協定の締結を実現したいヤヌコビッチ政権は、EUの提案に同意。前首相側も、これまでは15年の大統領選を控え国外に出れば政治生命を断たれると警戒していたが、健康状態の悪化を受け療養を受け入れることにしたとみられる。
ウクライナの首都キエフでは、前首相の支持者らが逮捕直後から座り込みの抗議運動を続けているほか、娘のエフゲニヤさん(33)は「獄中で虐待を受け健康が悪化している」と訴え、早期釈放を求めてきた。また国家による人権侵害を救済する欧州人権裁判所は今年4月、「投獄は違法」との判断を下している。
母と娘の再開の日は近づいているが、EUとの接近を図るウクライナに対し、ロシアが報復に出る懸念もある。実際、ロシアは今年8月に、自らが主導する関税同盟への参加をウクライナが拒否したこと受け、ウクライナ製品の輸入禁止措置を発動した。
これに対し、EUのステファン・フュール委員は「民主化に動き出したウクライナに対するこうしたロシアの圧力は許されない」と警告している。(SANKEI EXPRESS)