発展途上国、とりわけ中国を軸とする新興市場の勃興が米国型の市場メカニズムや経済システムに取って代わり、世界経済で新たな“秩序”を形成している。社説にはそんな中国の自信がにじんでおり、「米国も従え」といわんばかりの気概がのぞいた。
中国は、インドネシアのバリ島で行われたAPEC首脳会合には習氏が、ブルネイでのEASなどには李克強首相(58)が出席した。環球時報の社説は冒頭で、中国の首脳2人がこの地域に時を置かず姿を見せたことと、オバマ氏の不参加を対比してみせた。アジア太平洋地域での主導権争いで、オバマ氏の「欠席」を最大限に利用した中国指導部の思惑を代弁したようにみえる。
社説はさらに、「中国がどのような態度で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に臨むかがアジア太平洋地域の貿易体系の将来を決める最大の不確定要素であるにもかかわらず、米国は中国包囲網を画策している」などと指摘。中国抜きで進むTPP交渉を牽制(けんせい)した。