「あとはソフト面」
報道陣に事前に公開された客室は2人用のスイートタイプで、1車両に3室しかない。1室7.2平方メートルと広いとはいえないが、大きな窓に障子、カーテンを備え、好みによって明るさを調整できる。ソファベッドや机は折りたたみ式で、くつろぎの空間を実現した。「乗客は狭い部屋で最長4日間過ごすので、それに耐えられるような細かい配慮と、密度の高いデザインに挑戦した」(水戸岡氏)
総工費は新幹線に匹敵する車両を前に、唐池社長はこう言って胸を張った。
「ハード面ではオリエント急行を超えた。あとはサービスやもてなしなどのソフト面をどれだけ充実させるかだ」(SANKEI EXPRESS)