≪アルプスを染めた満開の桜花≫
大きな写真は、10月13日のセ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)阪神対広島第2戦の八回、阪神の西岡剛(29)が併殺打に倒れた場面だ。主役は西岡ではない。吉野のお山かと見まごうほど満開の桜色に染まった甲子園球場のアルプススタンドである。
10月だというのに日本列島はぽかぽかと暖かく、一塁側カメラ席から撮った西岡の背景、三塁側スタンドは、夏服の白と広島応援の赤、虎の黄色も入り交じり、桜満開のような色模様となった。
そのままカメラを外野席の方へ向ければ、応援の色彩が強まるにつれ、スタンドは真っ赤な紅葉狩り仕様となる。甲子園が、これほど他球団の応援カラーに染まるのも珍しい。それだけこのCSに懸ける広島ファンの思いが強烈だということなのだろう。
ファンの思いに乗ったカープナインは阪神を圧倒した。赤の爆発といってもいい。いいところなく敗れた阪神ファンにも慰めはあった。