「代打の神様」桧山進次郎(44)が第2戦の最終回、代打で2ランを放ち、甲子園のファンに別れを告げた。真っ赤な広島応援席も拍手を送った。CSがなければ見られない光景だった。
パ・リーグのCSはさらに熾烈(しれつ)だった。ともに大勝の1勝1敗で臨んだ第3戦は投手戦となった。六回途中でマウンドを降りた西武の牧田和久(28)はベンチにたどり着くのを待てず、涙を流した。CSへの思いの強さだろう。過去の日本シリーズでは、勝利目前の一塁の守備で、あの清原和博が泣いたこともある。
ロッテは躍動感に満ちていた。五回、鈴木大地(24)の先制本塁打にはベンチ中がガッツポーズを作った。六回、井口資仁(ただひと、38)の勝ち越し弾でも同様だった。シーズン終盤8連勝で波に乗る西武を退け、セの広島とともに、3位からの下克上で、ファイナルステージに挑む。
待ち構える覇者はセの巨人、パは東北楽天。広島もロッテもレッドソックスも、まだ何も得ていない。最後に勝ち残ってこそのポストシーズン。お楽しみは、まだまだ続く。(EX編集部/撮影:岡田亮二、森本幸一、春名名、中井誠、共同/SANKEI EXPRESS)