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【伊豆大島】「表層崩壊」で「山津波」 土石流と激流の2段階で被害拡大 (2/3ページ)

2013.10.20 00:09

 表層崩壊で発生した土石流は粒子の細かい土砂の波が押し寄せる「泥流」となった。岩石を押し流す土石流よりもスピードが速く、上流域にある神達地区を襲った。いったん止まったものの、降り続いた豪雨によって土石流の跡に流木を運ぶ激流が生じ、下流域にある元町3丁目を直撃した。

 群馬大学の清水義彦教授(53)=河川工学=は「元町3丁目や元町港に山積した流木は土で汚れておらず、巨木が水によって運ばれたことを意味する。今回の被害は土石流だけではない」と説明した。

 14世紀の溶岩流

 国土地理院によると、今回の斜面が崩壊したのは、1338年に起きたと推定される三原山の噴火で流れ出た溶岩が固まった場所。

 「溶岩が固まった層は雨水を通しにくいため、その上に堆積した火山灰中心の表層が水分を含みすぎて飽和状態となり、重力の作用で安定を失って崩れ落ちた可能性がある」。独立行政法人「土木研究所」の石塚忠範上席研究員(50)は今回の表層崩壊の構造を説明する。

 土砂が流れ出た範囲は幅約500メートル、長さは海岸までの約2キロに及んだ。表層崩壊は斜面が大規模に崩れる深層崩壊に比べ、土砂量が少ない。だが、石塚氏は「今回は複数の斜面が広範囲にわたって崩れ落ちており、土砂量も相当量だったのではないか」とみる。

教訓生かされず

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