国際社会が「外圧」
オバマ政権と議会に厳しい視線を向けるのは米国民だけではない。
「米国の危機は世界の危機。デフォルトに陥れば、世界経済は深刻なダメージを受ける」
財政危機が大詰めを迎えた今月(10月)上旬、「震源地」のワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議。国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事(57)をはじめ、参集した各国や国際機関の要人は、異口同音に米国へ苦言を呈した。米国債を大量に保有する日本の危機感はなおさらだ。麻生太郎財務相(73)は会議の合間を縫い、ジャック・ルー米財務長官(58)と膝詰めで会談し、「米国だけの問題ではない」と危機感を直接ぶつけた。
結束したG20は共同声明で、米国に対して財政問題の解決への「緊急行動」を要求。麻生財務相は「米議会に対してG20のメッセージが効果のある道具として使われるだろう」と述べ、あえて国際社会が米国に“外圧”をかけたことを示唆した。