年明けに危機再燃か
やはり大騒動となった「財政の崖」など財政協議の迷走が重なり米国は市場の信認も失墜した。デフォルトは回避できたが、フィッチ・レーティングスが米国債の格下げの可能性を警告するなど、格付け会社の動向は油断がならない。
今回手当てできた支出は債務上限引き上げで4カ月弱、政府機関再開で3カ月にすぎない。IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ポール・エデルスタイン氏は「時間的猶予が乏しい。年明けに同じ危機が繰り返される」と危ぶむ。
玉虫色の合意にホワイトハウス高官が「勝者はいない」と苦虫をかみつぶせば、共和党のジョン・ベイナー下院議長(63)は「闘いは続く」と合意のそばから“戦闘再開”を宣言。かりそめの休戦協定すら意味を失い、財政協議の迷走が米国と国際社会を再び危機に突き落とす懸念はぬぐえない。(ワシントン支局 柿内公輔(かきうち・こうすけ)/SANKEI EXPRESS)