今年6月、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された富士山。この富士山の裾野の朝霧高原で、〈朝霧JAM〉は行われている。正式名称は〈It’s a beautiful day Camp in 朝霧JAM〉。まだフェスにキャンプインスタイルで参加することが定着していない2001年に立ち上がり、今年で13回目の開催を迎えた。
かつては開催時期が9月であったり10月後半であったりと変わっていたが、現在では10月第2週の週末に定着。月曜が体育の日ということもあって、オーバーナイトして2泊ゆっくり〈朝霧ジャム〉を楽しむキャンプファンも増えてきた。開催直前まで出演するバンドは発表されない。それでもチケットはソールドアウトになってしまう。「誰を見る」ことではなく、富士山の裾野の朝霧へ行って、キャンプイン・フェスを楽しむことが、もっともプライオリティーが高い。〈朝霧JAM〉は、タイトルにある通りほとんどの人がキャンプインで過ごす。ステージのある会場からはバスになってしまうが、近くのキャンプ場はオートキャンプのエリアとして用意されている。