≪江戸風情の町並み ぶらり≫
お参りのあとはおはらい町の散策が待っている。内宮の玄関にかかる宇治橋のたもとから五十鈴川に沿った約800メートルの通りに土産物店や食事処が軒を連ねる。
いずれも切妻造りや入母屋造りでお伊勢参りの一大ブームが起こった江戸時代の風情を残す町並みだ。伊勢うどんやてこね寿司、へんば餅などほとんどの伊勢名物が揃い、まるで食のテーマパークのようだ。
伊勢土産の代名詞になっている赤福。午前5時の開店から行列ができるほどで、記者も本店で五十鈴川を眺めながら朝からできたての赤福餅をほおばった。柔らかい餅とこしあんの組み合わせは老若男女に人気だ。おはらい町の一角にあるおかげ横丁は、約2700坪の敷地内に所狭しと土産物店や食べ物屋が並び、縁日のようだった。
伊勢神宮には内宮、外宮以外にも14の別宮があり、順次遷御の儀が行われる。しかし、別宮となると訪れる参拝客はグッと減る。