≪商習慣、反日感情 中国ビジネス厚い壁≫
明治ホールディングス(HD)が粉ミルク販売の休止を決めた中国事業は、各業界の大手企業も苦戦を強いられている。右肩上がりの経済成長に加え、約13億の人口を抱える有望市場だが、根強い反日感情に加え、独特の商習慣なども影響。見込み通りの果実を受け取ることが困難になっている。
省が違えば異国
「中国マーケットは世界中の企業がしのぎを削る最大の競争市場」。中国ビジネスに詳しい西村あさひ法律事務所の野村高志弁護士はこう強調する。生き馬の目を抜く環境の中では、わずかなつまずきが命取り。日本産粉ミルクの輸入禁止に泣いた明治HDも「ビジネスの前提が変わってしまった」と嘆く。
自動車市場も、BMWやアウディといったドイツ勢の低価格攻勢が、ただでさえ欧米志向の強い中国人の需要を取り込み、日本車離れを起こしている。「環境に目が向き、燃費の良い日本車が注目されるような変化が起きない限り、日本勢が優位にならない」。証券アナリストからは悲観的な声が上がる。