非常に強い台風28号は北上を続け、小笠原諸島に近づいた。
≪10月の台風最多6個 暖水域東寄りが原因か≫
10月に入って日本に接近した台風は、27、28号で6個となり観測史上最多となった。原因は何なのか。
気象庁気象研究所の和田章義主任研究官は、台風が生まれる熱帯太平洋の暖かい海域と、太平洋高気圧が例年に比べて東に寄っていることが関係していると指摘する。
台風は熱帯の暖かい海域で発生し、太平洋高気圧の縁に沿って移動する。和田研究官によると、10月の台風はフィリピンの東沖で発生し、北西に進んでフィリピンや台湾で大きな被害をもたらすパターンが多い。ところが今年は、暖かい海域が例年よりも東側にあり、さらに太平洋高気圧も東寄りに居座ったため「日本に近づく台風が多い」という。
また暖かい海域の北端を通る東風の吹き方が、台風の“卵”となる大気の渦をつくりやすい条件となったのも一因だ。台風の卵に暖かく湿った空気が補給され台風に成長。先行する台風が後続の台風の渦の回転を強める効果もあって、台風が発達しやすかったという。