≪「肩寄せ合った長い一日」 島民安堵≫
「長い一日だった」。一夜を避難所で過ごした子供やお年寄りは疲れや安堵(あんど)の表情を浮かべ、家路についた。台風27号が遠ざかった10月26日午後、すべての避難指示・勧告が解除された伊豆大島(東京都大島町)。避難した約1300人全員が帰宅する中、川島理史(まさふみ)町長は「今後の情報に注意し、落ち着いた行動を」と呼びかけた。今回早めの指示・勧告を出した川島町長。避難者からは賛否それぞれの声が聞かれた。
暗く静まり返っていた街に、次々と明かりがともり始めた。午後5時24分の避難指示解除を受け、元町地区には、続々と住民が車やマイクロバスで帰ってきた。
「明日から仕事もできるし、生活を元に戻せる。みんなも安心している」
解除後、真っ先に経営する商店を見に来た男性(64)は胸をなで下ろした。知り合いの高齢女性を車に乗せてきた自営業の男性(52)は「取りあえずは台風が過ぎ去って安心しているが、今後いつどうなるか分からない。雨が降るたびに避難することになるのか」と不安げに語った。