町内で最多の避難者523人を受け入れた都立大島高校。元町地区の浅沼正さん(81)は「避難所内ではよくしてもらった」と振り返り、「(避難指示を)早めに出したのは二次被害を防ぐためにも正解だったと思う」と町の対応を評価した。
泉津(せんづ)地区の旧泉津小学校で夫の新一郎さん(65)と過ごした鈴木よし恵さん(65)も「今回の避難指示は、町や住民にとっていい勉強になったと思う。この経験が今後生きてくるはず」と語った。
「オオカミ少年」心配
避難者の中には町の対応に疑問を持った人も。元町地区の無職、田中よし子さん(75)は「1人暮らしの人はこれから帰宅しても、食事の用意もできないのでは」と話し、「避難指示で被害がないことが続けば『オオカミ少年』のようになり、本当に危険な時でも逃げない人が出てしまうのでは」と心配した。
解除を待ちきれずに早々と帰宅した人たちの姿も見られた。午後3時半ごろ、元町地区の原ハト子さん(77)は自宅に戻った。「長い一日だった」と大きなため息をつき、避難所での様子について「時間がたつのが長く感じ苦痛だった。関係機関と連絡を取れば、危険な場所などはもっと分かったのではないか」と振り返った。