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図書館には「共読」のための工夫がほしい 帝京大学の「黒板本棚」が先頭を切っている 松岡正剛 (3/5ページ)

2013.10.28 18:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「ヨーロッパの歴史的図書館」(ヴィンフリート・レーシュブルク著、宮原啓子・山本三代子訳/国文社、4200円)

 図書館の本質を知るには、まず古代アレクサンドリアの図書館の構成を見るべきで、ついでは本書によって、中世このかたヨーロッパの図書館がいかに荘厳で、いかに建物と書棚と書物とを組み合わせてきたのか、その絶妙を知るべきだ。ぼくは海外に行けば必ず古い図書館を訪れてきた。これに較べると、現代の建築家がつくった図書館はほぼつまらない。空間的文脈がない。それが書物の配列にまで及んでいない。残念だ。

 【KEY BOOK】「図書館:愛書家の楽園」(アルベルト・マングェル著、野中邦子訳/白水社、3570円)

 現状の最大の読書家マングェルが、愛情切々と説いた圧倒的図書館論。図書館には神話と物語が、秩序と権力が、偶然と陰影が、脳髄と神経があるということを、ここまで説得力をもって解読した本はない。図書館についての本はどれもこれも整理と検索と利用のためのマニュアルのようなものばかりで退屈きわまりないのたが、理由は本を読んでいない連中が書いているからなのだ。本書で積年の鬱憤をはらすことを勧めたい。

「図書館に訊け!」「触発する図書館」

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