4人のグループに分れ、自由に意見を出し合うワールド・カフェ方式の対話。メンバーを入れ替えながら、対話を続けていく=2013(平成23)年7月14日、東京都内(学生集団「Stay_Active」有志学生記者撮影)【拡大】
【Campus新聞】
「社会人の本音を聞き出したい。学生の本音を社会人にぶつけてみたい」。社会へと出ていくことに漠然とした不安を抱えている学生たちにとって、社会人と接する機会は実は少ないという。建前の就職活動などではなく、本音で話せる機会を設けたいと、有志学生記者たちがリラックスした雰囲気の中で自由に討論する「ワールド・カフェ」と呼ばれる対話集会を開催した。
□学生集団「Stay Active」 有志学生記者
「学生と社会人の一番の違いは何だろう」。そう問われたとき、多くの学生は、「仕事をしている」「社会的な立場にある」といった漠然とした答えしか思い浮かばない。この曖昧さこそが、実際に社会で活躍している人たちと話をしたり、交流したりする機会に乏しい学生と、社会人の間の“ギャップ”ではないだろうか。一方で、社会人の側も、採用活動やその後の新人教育の中で、「今の学生は何を考えているのか理解できない」と、“ギャップ”に苦労しているという話も聞く。
学生は社会人との交流がないために、「社会人とは何なのか」という根本的な問題を解決できないまま、就職活動を始める。その結果、たとえ就職ができたとしても、社会人になってから理想と現実の“ギャップ”に苦しむことになる。