≪インフラ輸出 「30兆円」へ後押し≫
日本がインフラ(社会基盤)輸出の促進に向けてアクセルを踏んでいる。トルコ最大の都市イスタンブールでは10月29日、日本の建設大手の大成建設が海底トンネル工事を担当した地下鉄が開通。安倍政権はインフラ輸出の拡大を成長戦略の柱に掲げており、日本企業が強みとする高度な技術やノウハウを生かして経済発展の続く新興国などにインフラを売り込み、商機拡大を支援する。ただ、インフラ輸出は中国や韓国なども国を挙げて取り組んでおり、日本は官民連携の一段の加速や事業リスクの軽減策が課題となりそうだ。
高い技術力アピール
イスタンブールをアジア側と欧州側に二分しているボスポラス海峡。トルコ訪問中の安倍首相は29日午前、この海峡を海底トンネルで横断する地下鉄の開通式典に出席。インフラ輸出を拡大させる上で、日本企業の高い技術力を自らアピールする狙いだ。