【上原浩治のメジャーリーグ漂流記】
日本から残念なニュースが飛び込んできた。
10月4日。ヤクルトの宮本慎也さん(42)が今季限りでユニホームを脱ぐことになり、現役最後の試合に臨んだ。
「『球界の宝』と呼ばれる人がまた引退しちゃうんだなぁ」。アメリカで引退のニュースを知ったとき、しんみりとした気持ちになった。
大学、社会人の野球を経験し、そこからプロに入って2000安打を達成した。通算安打は2133本。考えてみれば、すごいことだ。宮本さんといえば、「バント、守備の人」というイメージが強いが、打者としても一流であることがこの記録からも分かる。
「大げさなことをしない」「確実性の人」。投手の自分から野球人として宮本さんを見たときの印象だ。普通の野手だったらファインプレーに見えるところを、宮本さんは普通のプレーにしてしまう。打球への素早い反応や優れたグラブさばきができるからこそだ。