今でも一番印象に残っている言葉は、「一生懸命やって負けたんなら仕方ないってよく言われるが、代表ではそれが通らない。負けたらダメなんだ」。日の丸を背負っているとき、宮本さんは常にこういう思いでプレーしてきたのだ。強烈な一言だった。その言葉を聞いたときに、身が引き締まる思いというか、気持ちがグッと締まった感じがしたのを覚えている。
その言葉を聞く少し前の代表の練習で、自分自身が少し悪ふざけをしていて、実は宮本さんに怒られたのだが、それも今となっては大切な良い思い出である。
引退、ひとごとではないが
先輩や同年代の選手だけでなく、少し年下の世代でも引退する選手が出てきた。
私自身も38歳。決して「引退」の2文字はひとごとではない。ただ、まだまだ現実味を帯びているわけではない。野球に限らず、他のどのスポーツでも引退を決めるときは何を基準にすればいいのか誰もが迷う。まだまだ選手としてプレーできるのにと思う場合もある。結局は自分がどこかで線引きをして決断するのだろう。
宮本さんの引退試合の日、ささやかながら球場に花束を贈った。律義な宮本さんからは、わざわざ携帯電話にメールでお礼の言葉を送信してくれた上に、感謝の気持ちを改めて伝えていただいた。