また株高の追い風を受け、野村ホールディングスの中間期の最終利益が前年同期から22倍超となるなど大手証券5社はいずれも大幅増益を確保した。
消費やレジャーが活発になったことで内需企業も堅調だ。東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドや、JR東海は売上高、最終利益とも中間期の過去最高を更新した。
SMBC日興証券の集計によると、(10月)30日までに決算を発表した277社(予定企業の約21%)のうち、31%に相当する85社が通期の最終利益予想を上方修正した。昨年の中間決算時に引き上げた企業は14%にとどまっており、業績の回復基調が鮮明だ。
中間期の売上高の合計は前年同期比9.9%増の61兆2510億円、経常利益は45.9%増の4兆6880億円、最終利益は97.8%増の2兆8790億円。経常増益率は、リーマン・ショック後の最悪期から回復途上にあった10年9月中間期以来の高水準だ。