次は僕たちが…
宮城県石巻市の家が津波で流され、避難先の体育館で選手たちと交流した経験がある小学3年、鈴木太陽君(8)は、再建した自宅で父親の良徳さん(49)と一緒にテレビ観戦。選手からもらった帽子をかぶり、「がんばれー」と声をからした。小山伸一郎投手(35)に頭をなでられ、「野球がんばろうな」と交わした約束は今もはっきりと覚えている。
昨年7月には、Kスタ宮城で開催された楽天対ソフトバンク戦で始球式を行うという大役を務めた。今は、良徳さんが監督を務める少年野球チームに所属し、「もっと練習してうまくなりたい。次は僕たちが強くなる」と目を輝かせた。
親族4人が震災で亡くなった宮城県東松島市大曲の中学1年、桜井悠君(12)も震災の約1カ月後に避難所だった市立大曲小学校を訪れた選手の野球教室に参加した経験がある。選手とキャッチボールし、嶋基宏捕手(28)からは「俺たちもがんばるから、お前たちもがんばれ」と声をかけられた。
「選手たちが避難所で言った言葉通りに最後まであきらめずに戦ってくれてうれしい」。嶋選手からもらった愛用のバットで素振りを繰り返しているといい、「これからもずっと楽天のファン。今度は僕が成果を出したい」と力を込めた。(SANKEI EXPRESS)